Concept [コンセプト]

CORE OF BRAND

日本人のための眼鏡へ。もう一度、眼鏡を考え直す。

私にとって眼鏡は、デザイン性と機能性の両面がハイレベルなものでなければならないと考えています。つまり一過性の流行を追いかけるものではなく、実用本位なだけでもない。人が使うものとして、その両面から愛着を感じるようなものでなくてはいけないと考えます。
自らのブランドを立ち上げるにあたり、このデザイナーとしての基本をベースに、自分は何がしたいのか?自分に何ができるのか?と考え抜きました。その結果、たどり着いたのが、デザインも機能も日本人にふさわしい眼鏡づくりでした。日本人であり日本で経験を積んだ私が、背伸びすることなく等身大で考えることができ、日本の卓越した技術を活かせるテーマです。

FUNCTION OF BRAND

眼鏡の基本構造に進化を。日本人にあった機能を求めて— 。

欧州で生まれ、欧州人に合わせて進化した眼鏡の歴史は古く、日本で生産されるようになってからもその基本構造は変わっていません。つまり基本構造は欧州人に合わせて進化したままであり、扁平で幅広な日本人の顔には完全にマッチしていないといえます。私は、日本人の顔型にあった機能を求め、その基本構造から洗い直しました。その結果が、幅広な顔型に対応するための、頭部を抱え込むテンプルの形状。そして形状を保持しつつ、フレキシビリティを実現するためにフロント部へバネ部を配した多層構造「ミルフィーユ構造」。さらには、テンプルにかかる力をフロントに伝えない「センターホールド構造」だったのです。

DESIGN OF BRAND

「+」と「−」のデザイン展開。40代男性を変革する「QUARIA」。

1stコレクションの「QUARIA」(クオリア)は、人間が五感を通じて感じる「質感」のこと。リアルターゲットは40代の男性です。理想のスタイルと体格など現実のギャップが広がってゆく世代に向けてのアプローチです。
見て美しく、触れて、掛けて心地よいという物としての完成度だけではなく、凹凸の無い扁平な日本人に合わせて顔を創るという考え方を取り入れています。目的は知的で若々しく凛々しい顔立ちの創造です。これを具現化するのが、眼鏡の存在感を強調することで描く「+」のデザイン。そして顔に馴染ませ、堀の深い顔に補正する「-」のデザイン。この二つの考え方をベースにデザインは完成しています。